森へ帰る
2020年09月15日
ひどく落ち込んだ時、どうやって自分を立てなおせばよいのでしょう。
私は森へ帰ります。
人気のない森の中を一人黙々と歩くと、ただ歩くことだけに集中します。
地図や標識を頼りに、道に迷わないように集中します。
岩場や、切り立った細い道を歩くときは、落ちないように、踏み外さないようにと集中します。
普段、自分なんてもういつ死んでもいいと思っていても、山で危険と隣り合わせになると、「生きて帰りたい」と、まだ生への執着があることに気づかされます。
なんて、危険な登山はほぼゼロの、日帰り一人なだらか森歩き専門の私ですが、そうは言っても一人歩きはスリルがあります。
空気が軽やかになり、空は澄み渡って、とてもよい季節になりました。
今回は、人が多いメジャーな山頂を目指さず、静かな苔むした森を歩きたいという、あまり体力に自信のない中高年(つまり私)におすすめの森歩きをご紹介します。
(ちなみに「行き」は誰にも会いませんでした。さみしがり屋さんにはおすすめしません。)